こんにちは、まるまるです。
米大統領選がついに決着しました。法廷闘争するのかなど不確定要素はありますが、決まったからにはバイデンさんを応援したいです。
さて、政治的な空白がなくなる見込み、新型コロナウイルスのワクチン完成へ向かっていることから、日米ともに株価が爆上がりしています。
実体経済とはかけ離れていると言われているこの相場は、このまま右肩上がりを続けるのでしょうか?
それともバブル相場として、暴落の危険があるものなのでしょうか?
答えは「未来は誰にもわからない」です。
とはいえ、世界経済は上がったり下がったりを繰り返しながら、長期的には右肩上がりの成長曲線を描いています。
しかし、投資についてネガティブなイメージを持たれる人は多くいます。
「なんだかよくわからない」
「投資って怖い」
「ギャンブルみたいなものでしょ?」
わたしの周りでもこんな声はよく聞こえてきます。というかほとんどがこんな意見です。
日本人は貯金=安定・確実というイメージを強く持っていて、世界一貯金が好きな人ですから。
今回の記事では、「投資を始めるか迷っている」、「始めたけど不安に思っている」サラリーマンなどに向けた記事です。
目次
株式市場はプラスサムゲーム
ライオンさん
カバさん
ライオンさん
「プラスサムゲーム」という言葉を聞いたことがない人もいると思いますが、株式市場はプラスサムゲームです。
サムゲームとは?
サムゲームとは利害の総和によって、プラス、ゼロ、マイナスに分類するゲームのことです。参加者全員の利益合計が投資額と比べてプラスになる時は「プラスサムゲーム」、プラスマイナスゼロになる時は「ゼロサムゲーム」、マイナスになる時は「マイナスサムゲーム」といいます。
それでは具体的な事例をあげてみましょう。
プラスサムゲーム
・株式投資、ポイント、アフィリエイト、懸賞など
ゼロサムゲーム
・FX、仲間内の賭け事など
マイナスサムゲーム
・競馬、パチンコ、宝くじなど
まずはマイナスサムゲームですが、競馬、パチンコ、宝くじなどは運営している胴元が参加者から手数料と称し多額の控除を行うのでトータル的に勝つのは難しいゲームとなります。
マイナスサムゲームの還元率一覧
パチンコ :80~85%
競馬 :70~80%
ボートレース:75%
競輪 :75%
宝くじ :46%
わたしも週末の楽しみとして競馬をしますが、見事なまでにマイナスですね。競馬は楽しいので続けていくつもりですがね。
損したくない人は、このようなマイナサムゲームには近寄らないないようにしてください。
この中でも宝くじは恐ろしいですね。買った瞬間に期待値が46%の紙くずになってしまう。まさに「宝くじは愚か者に課せられた税金」ですね。大物タレントを使って年中CMをやってることを考えれば当然ですが。
次にゼロサムゲーム、これは胴元がいないので総利益がプラスマイナスゼロになります。
FXは厳密にいうと運営会社の手数料(スプレット)があるため、若干のマイナスサムゲームにあたります。
ところで仲間内の賭け事といっても、お金をかけてはいけませんよ。個人賭博は犯罪です。
最後にプラスサムゲーム、ポイント、アフィリエイト、懸賞などはスポンサーや販売会社が広告費を支払っているために、利益のみを享受することができます。リスクなしで利益を享受できるプラスサムゲーム、これは最強です。
株式市場は右肩上がりを期待できる
では、株式投資はなぜプラスサムゲームなのでしょうか?
世界経済はこれまで成長を続けてきており、今後も成長し続けると考えられるためです。
企業業績見込を織り込む株価も基本的には右肩上がりが期待できます。
他のプレイヤーと利益を取り合う必要はないのです。参加者全員が利益を得る、ハッピー、win-winになることだってできるのです。
ただし、株式は投資の中でもリスクが多いものに分類されます。特定の企業に投資した場合、その企業が倒産するとその株券はただの紙屑になるからです。
また、企業の不正、不振は予期できないものです。あの企業が…?まさか…。なんてことはよく聞く話です。コロナウイルスのような新種ウイルスの感染拡大、ANAやJALが悲惨な経営状況に、なんて皆さん予想できなかったですよね。
われわれが生きている今の時代は、何が起こるのか誰にも予測できません。災害リスク、疫病リスク、政治的リスク、少子化リスクなどなど、どの企業がどんなタイミングで成長するか、あるいは衰退していくのかは誰にもわかりません。
そこで重要になるのが分散です。
特定の企業やセクターに依存しているのは大きなリスクとなるため、投資先を分散することでリスクを回避します。
具体的には、初心者のうちは投資信託が合理的かつ効率的です。
「投資信託(ファンド)」とは、一言でいえば「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品」です。「集めた資金をどのような対象に投資するか」は、投資信託ごとの運用方針に基づき専門家が行います。
出典:一般社団法人投資信託協会
簡単に言うと投資信託とは株式などの詰め合わせパックです。お弁当パックやデパートなどと表現される人もいます。
もしも、特定の企業やセクターが暴落しても、その他の構成銘柄によってトータル損失を小さくすることで、安定的なリターンを目指す投資になります。
自分で詰め合わせパックを作ることもできますが、初心者にはおすすめできません。
なぜなら、日本の株式は基本的には最低購入株数が100となっているために、1つの銘柄に投資するには多額な費用が必要になるためです。みんなが大好き任天堂は現在一株あたりおよそ53,000円ですので、100株購入した場合は5,300,000円かかります。分散投資しようと同等規模の10銘柄に投資しようとすると5,000万円程かかります。
どうですか?かなり難しいですよね?
投資信託は100円から買えるものもありますので、投資余力のない人も無理なく始めることができます。
また、投資信託は市場平均に連動したインデックスファンドは信託報酬料(手数料)が0.2%程度のものもあり、銘柄の分析や管理に時間がとれないサラリーマンにもおすすめすることができます。
サラリーマンにこそ投資をオススメする3つの理由
カバさん
ライオンさん
投資と言えば会社役員、資産家などがするものをイメージされることが多いですが、サラリーマンと投資、似ても似つかわしくないこの2つですが、実は相性抜群なんです。
その3つの理由について解説していきます。
1⃣政治・経済に関する興味がわく
投資を始めると、これまでに興味のなかった政治と経済への関心が高まります。
株価はその企業の将来価値を反映する指標です。その企業の現在価値だけではなく、将来は明るいのか?それとも暗いのか?このような将来についての先行きは、企業の力だけではなくその国、更には世界の政治・経済によって大きく左右されます。
例えば、国が喫煙防止施策に取り組めば、売上の減少が見込まれ、JTなどの株価は下がります。菅総理が掲げている携帯電話料金の大幅値下げが報道されれば、docomo、au、SoftBankの株価は下がります。事実、この3社の株価は菅総理就任の機運が高まったあたり(2020年8月末~9月中旬)で暴落していますね。
自分の持っている株や投資信託の銘柄を左右する政治・経済に関心がわくのは当然のことです。
政治・経済への関心は投資だけではなく、サラリーマンのような本業にもいい影響があります。自分の会社の立ち位置や他社の取り組み、どうやって勝ち残っていくのかなど、これらは本業の取り組みにも良い影響を与えるのは間違いないでしょう。
2⃣投資資金として毎月安定した給与がある
サラリーマンの最大のメリットは、雇用の安定です。終身雇用制度や年功序列制度は維持できないという声も聞こえてきましたが、日本ではまだまだ企業側の都合で解雇するのは難しいです。
その理由としては、企業が解雇するためには社会通念上、客観的に見て合理的な理由が必要になるためです。
もしも、それらの理由がないのに解雇に踏み切った場合には、不当解雇として高額な支払いを求められるリスクがあります。一度雇うとなかなか解雇できないので、有期労働者(契約社員、派遣社員)を積極的に登用するのはそのためです。
解雇することができないゆえに会社にぶら下がって仕事をしない、「ぶら下がりおじさん」が大量発生。そのせいで優秀な若手社員がそれ相応の報酬がもらえない。その結果、生産性が下がり日本のGDPは上がらない。こんなマイナス面もありますが、継続した雇用は、生活の安定につながります。
また、安定して毎月給料がもらえることは、投資資金を確保することができますので、サラリーマンと投資は相性が非常に良いといえます。
給料の中から支出する、住居費、食費、通信費、水道光熱費、雑費などの中に「投資」を加えてみましょう。
最初は少ない金額でもかまわないので、格安SIMのよる通信費の削減、電力会社の見直しによる水道光熱費の削減など、無駄な固定費を減らすことで投資の金額を増やしながらコツコツ続けていけば、必ず明るい未来がひらけていくことでしょう。
3⃣r>gを肌で感じられる
r>gという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
フランスの経済学者トマ・ピケティ著の「21世紀の資本」で主張された不等式のことで、資本収益率(r)は経済成長率(g)よりも大きく、資本主義の富の不均衡は放置しておいても解決できずに格差は広がる。格差の解消のために、なんらかの干渉を必要とするというもの。
投資による収益成長率は、労働による給与伸長率よりも大きいということです。このことは資本家と労働者の資産は時間とともに差が開いていくことを意味します。資産運用によって得られる富は、労働によって得られる富よりも成長が早いということです。
資本家と労働者の資産にひらきがでるのは、複利効果が大きな要因です。
- 単利:利息を元本に組み入れず、元本部分にのみ利息がつくこと
- 福利:元本+利息に対して、利息がつくこと
福利の効果は凄まじく、20世紀最大の物理学者アインシュタインが「人類最大の発明」、「宇宙で最も偉大な力」といったものは「複利」なんです。
楽天証券で積立NISA口座で毎月の積立限度額33,333円で20年間複利で5%運用した場合のシミュレーションしてみました。
積立元本は7,999,920円に対し、運用収益が5,701,065円、トータルリターンは13,800,985円と元本の約1.7倍に成長しました。
この年率リターン5%は現実的、いやむしろ控えめな数字です。事実、アメリカの代表指数であるS&P500の過去25年間(1994-2019)の年率リターンは9.73%であるため、さらなるリターンにも十分期待できます。
利息が雪だるま式に膨れ上がっていくため、最初はゆるやかな増加でも時間が経てば経つほど効果は凄まじいものになっていきます。これこそがアインシュタインが絶賛している複利の力なのです。
まとめ:サラリーマンと投資の相性は抜群
投資と聞くと敷居が高く感じてしまい、サラリーマンでは投資なんてできないと思っている人は多いです。
しかし、サラリーマンと投資は実は相性が抜群で、次の3つの理由から始めることをおすすめします。
- 1⃣政治・経済に関する興味がわく
- 2⃣投資資金として毎月安定した給与がある
- 3⃣r>gを肌で感じられる
かのアインシュタインがいっている「人類最大の発明」である複利効果の力は偉大です。
時間を味方につけて今日から始めましょう。
ではでは