企業型確定拠出年金によって明らかになったマネーリテラシー

こんにちは、まるまるです。

日本人は金融教育が全くと言っていい程なされてこなかった結果、投資=悪、危険、ギャンブルという誤った認識が強く根付いています。

事実、日本人は金融資産のほとんどを「現金預金」として持っています。

その割合は米国の約4.1倍ユーロエリアの約1.6倍にもおよびます。

普段、家族以外の人とお金について話をする機会はなかなかありません。

しかし、わたしが勤めている企業で企業型確定拠出年金(企業型DC)を導入することになり、周りからお金に関するリアルな声が聞こえてきました。

今回の記事では、世間のリアルなマナーリテラシーを生の声を交えてお届けします。

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カバさん

そもそも、企業型確定拠出年金ってなに?おっ、定期預金あるじゃん!定期預金に全ツッパ。

ライオンさん

カバさん、まだ30年以上掛けられるんだよ。リスクを取ってリターンを得る勇気も大事。

わたしが勤めている企業では、今年の5月から企業型確定拠出年金(企業型DC)がスタートしました。

  • 従業員満足度を上げることで既存人員の定着率を高めること
  • 福利厚生制度を充実させて優秀な人材を採用すること

この二つがが狙いのようです。

この厳しいコロナ禍の中でも人材育成に投資するということは、勤めている従業員としてはありがたい限りです。

しかし、この企業型DCの導入に伴い、従業員の深刻なマナーリテラシーの欠如が明らかになりました。

「企業型確定拠出年金?何それ?」

「自分で投資先を選択?無理無理。」

「定期預金あるじゃん。これ一択。」

これが聞こえてきたリアルな生の声です。

わたしは数年前から積立NISAをはじめとした投資を勉強の上でスタートしていましたし、iDeCoもちょうど検討していたところだったので、この企業型DCの導入は渡に船でした。

しかし、投資をしたことがなく、投資=悪、危険、ギャンブルだと考えているようなマネーリテラシーがない多くの従業員はほとんどが元本割れリスクのない定期預金を選択しました。

予想通りだったとはいえども、貯金=安心、安全という考えを当たり前のように持っているという事実には驚きすら感じ得ません。

今の100万円は10年後の100万円とは同じ価値とは限らない。というより、インフレを考慮するとその価値は漸減する可能性が極めて高い。

わずかな利率のために長期間拘束される、貯蓄型保険に喜んで資金を投じる人は、この考え方を理解していない可能性が高いです。

しかし、何も考えず定期預金を選択する人よりもさらに酷いのは、思考停止して投資先を選択すらしない人です。

このようにほったらかしにしている人は、企業型DCの運用会社がデフォルト設定としている、手数料の高いアクティブファンドに自動で積立られます。

運用会社が選んでくれているんだから安心だと考えている人は、数十年後の受給時に頭を抱えることになるのは間違いないでしょう。

長期間の投資になればなるほど、手数料の差は評価損益に大きな影響をもたらします。

投資について学ぶ大きなきっかけへ

カバさん

米国すげぇー。株価は右肩上がりじゃん。ボクは60歳まで時間があるし、株式比率は高めにしよう。

ライオンさん

カバさん、投資の勉強しているようだね。ただし、リスクとリターンは表裏一体だから、よく考えてね。

身につけているマネーリテラシーは人それぞれです。

生まれて育ってきた環境や職場、周囲に投資をしている人がいるかをなどによって、そのマネーリテラシーは大きく左右されることになるでしょう。

わたしの会社では、企業型DCが導入される約1年前からその仕組み、運用商品、リスクとリターンなどをセミナー、教材提供などによって繰り返し行われてきました。

セミナー終了時の質問タイムでは、最初の頃はほとんど質問はありませんでしたが、徐々に質問が増えていきました。

「既にiDeCoで運用しているものは、移行できますか?」

「掛金はどうやって算出されますか?」

「マッチング拠出の上限はいくらですか?」

また、わたしの周りでも「自分の年金を投資するなんて危険すぎる」とぼやいていた人が次のように発言するなど、良い方向にその影響が及んでいます。

「投資は期間が十分であれば、安全に増やすことができるんでしょ?」

「マッチング拠出を使えば節税できるなんて。早く教えてよ。」

いざ年金をもらう際にその運用が成功して受給額を増やせているのか?

それとも失敗して資産を減らしてしまっているのか?

その答えは誰にもわかりません。

しかしながら、投資を正しく学びマネーリテラシーを身に付けるように進むことは、将来の資産形成に向けて大きな一歩です。

そんなきっかけを作ってくれた会社に対しては、わたしを含めた従業員は感謝すべきでしょう。

もちろん企業側にも、運用する手間、責任を会社が負うのではなく、従業員本人に任せることができるというメリットもありますが。

まとめ:きっかけさえあれば、マネーリテラシーは高められる

日本人は金融教育が全くと言っていい程なされてこなかった結果、投資=悪、危険、ギャンブルという誤った認識が強く根付いています。

事実、日本人は金融資産のほとんどを「現金預金」として持っていて、その割合は米国の約4.1倍ユーロエリアの約1.6倍にもおよびます。

わたしの会社では今年の5月に待望の企業型確定拠出年金(企業型DC)が導入されました。

しかし、この企業型DCによって従業員の深刻なマナーリテラシーの欠如が明らかになりました。

当初こそ、「年金を投資するなんてとんでもない。」「元本補償の定期預金一択。」などという声ばかり聞こえてきましたが、セミナーや教材提供などによって、従業員のマネーリテラシーの高まりを実感しています。

「投資は期間が十分であれば、安全に増やすことができるんでしょ?」

「マッチング拠出を使えば節税できるなんて。早く教えてよ。」

今ではこんな声も聞こえるようになってきています。

このようにきっかけさえあれば、投資を正しく学びマネーリテラシーを身に付けることは誰にでもできます。

そして、そのマネーリテラシーは将来の資産形成に進めていく上で大いに役立ちます。

コツコツと資産を積み重ねて豊かな未来をつかみましょう。

 

ではでは


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