こんにちは、まるまるです。
わたしは毎月50,000円を目処にして、日本の個別株を買っています。
基本的なスタンスとしては、特定の業種に偏らないように25銘柄ほどに分散投資をしています。
また、その銘柄は高配当銘柄が中心です。
その理由は、もらえる配当金をコツコツと増やしていき、自分専用のマネーマシーンを強化していくためです。
高配当投資を重視するというスタンスからは外れますが、最近ではいくつかの株主優待銘柄にも魅力を感じるようになりました。
今回の記事では、株主優待制度について解説します。
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株主優待の制度概要
カバさん
ライオンさん
①株主優待制度について
株主優待制度とは、株式を一定数以上保有している株主に対して、年に1~2回、物やサービスを提供する制度のことです。
また、配当金についても株主優待とは別にもらえるので、株主にとっては2重取りできるという利点があります。
この株主優待制度は日本特有の制度であり、たとえば日本マクドナルドホールディングスでは食事券がもらえますが、米国のマクドナルドではもらえません。
日本に住んでいないとこの恩恵を受けることができませんので、株主優待制度は不平等だと海外の投資家からは不満の声も上がっています。
②株主優待ランキング1位~10位とその内容
商品券(金券、QUOカード)、カタログギフト、買物・運賃割引の提供、イベントへの参加抽選権、自社工場見学などの企業ごとにさまざまな優待をうけることができます。
ここでは、人気の株主優待をご紹介します。
第1位 オリックス
優待内容:ふるさと優待/自社グループ各種サービス割引
第2位 すかいらーくホールディングス
優待内容:2,000円分の自社グループレストラン株主優待カード
第3位 イオン
優待内容:株主優待カード(買物3%キャッシュバックなど)
第4位 日本たばこ産業
優待内容:2,500円相当の自社グループ商品などまたは寄付
第5位 日清食品ホールディングス
優待内容:3,000円相当の自社グループ製品詰め合わせまたは寄付
第6位 日本マクドナルドホールディングス
優待内容:食事優待券
第7位 ダイドーグループホールディングス
優待内容:6,000円相当の株主優待品/優待特別価格販売
第8位 明治ホールディングス
優待内容:2,000円相当の自社グループ製品詰め合わせ
第9位 全国保障
優待内容:3,000円分のQUOカード
第10位 吉野家ホールディングス
優待内容:3,000円分の株主優待券または自社グループ商品詰め合わせセット
出典:雑誌「知って得する株主優待」の読者が選んだ最新の株主優待ランキング2021年版
いかがでしょうか?
日頃よく使われるような金券相当のQUOカードやお食事券など、利便性の高い魅力的な優待がそろっています。
わたしが今狙っているのはイオンと吉野家です。
コツコツと買い増して、優待権利を得られる100株を取得します。
③株主優待をうける条件
株主優待制度を採用している東証1部上場銘柄の約40%企業の株主になる必要があります。
また、「権利確定日」に必要数以上の株式を保有していることが条件となります。
株式の受け渡しに2営業日かかるため、権利確定日にの2営業日前(権利付き最終日)までに買付約定しておく必要があります。
権利を得られる保有株式数に達するだけではなく、権利確定日時点というタイミングも重要です。
意外な落とし穴に注意 株主優待の注意点
カバさん
ライオンさん
先述のとおり、株主優待制度は配当金とは別に優待をうけることができる制度です。
配当金と優待の両方がもらえるのでお得と思う人が多いですが、実は株主優待ならではのデメリットもあります。
①優待改悪と株価の下落リスク
多くの株主優待制度を採用している企業は、高配当銘柄にくらべて配当利回りが低くなる傾向があります。
また、企業業績によっては株主優待制度の改悪、最悪の場合は廃止される場合もあります。
企業は配当金を優先しますので、優待制度が犠牲になるリスクの方が高いです。
さらに恐ろしいことに、この株主優待制度の改悪や廃止によって、その企業の株価が大きく下落することがあることです。
株主優待(+配当金)というインカムゲインが減ってしまうだけではなく、株式を売却する際のキャピタルゲインまでも減ってしまう可能性があることは、投資家にとっては致命的なリスクです。
株主優待は、あくまでもおまけ程度に考えた方が精神衛生上、良いかもしれません。
②優待権利を得るための高い壁
株主優待制度をうけるためには、権利確定日に決められた一定数以上の株式を保有している必要があります。
中には1株から優待をうけることができるものもありますが、多くの株主優待は単元株=100株以上からというのが一般的です。
100株となると、人気のある株主優待を例にすると、
日本マクドナルドホールディングス
必要金額(株数):496,000円(100株)
優待内容:バーガーなど引換券2冊(年間)
吉野家ホールディングス
必要金額(株数):202,500円(100株)
優待内容:300円サービス券20枚(年間)
オリックス
必要金額(株数):199,600円
優待内容:カタログギフト
※2021年6月4日時点
このように、結構なまとまった投資資金が必要になります。
オススメは1株から購入可能なSBIネオモバイル証券です。
日々変動する株価の変動リスクを減らす、ドルコスト平均法でコツコツと100株取得に向けて積み上げていきましょう。
株主優待の有名人(桐谷広人さん)
カバさん
ライオンさん
株主優待といえばこの人、桐谷広人さんです。
出典:プリ画像 by GMO
テレビ番組で見かけた方も多いのではないでしょうか。
優待券を握りしめて相棒の自転車で駆け巡り、株主優待生活を楽しんでいるその姿はインパクト大です。
その桐谷さんは元々は棋士として活躍していた傍らで、株式投資で財をなしていました。
その投資は順調に進んでいましたが、株式の恐ろしさを味わってしまう出来事がありました。
リーマンショックです。
当時、約3億円あった資産が約5,000万円まで減ってしまったそうです。
現金がなかったために、値下がりした株式を売却することで日々を過ごしていました。
そのときに、それまで気にもとめていなかった米や食事券といった優待品が生活の助けになり、その後は優待をメインとした株式投資に舵をきったそうです。
今では優待期限に悩ませられることはあっても、株価の上げ下げに悩まされることはなくなったそうです。
投資って、人によって取り組む姿勢や考え方が様々ですし面白いですね。
まとめ:投資スタンスと向き合ってチャレンジしてみよう
株主優待制度とは、株式を一定数以上保有している株主に対して、年に1~2回、物やサービスを提供する制度のことです。
これは日本特有の制度で日本に住んでいる人にとっては、魅力的な制度です。
【株主優待の例】
- 日本マクドナルドホールディングス:バーガーなど引換券2冊(年間)
- 吉野家ホールディングス :300円サービス券20枚(年間)
- オリックス :カタログギフト
また、株主優待は配当金とは別に恩恵を受けることができますので、株主にとっては二度おいしいという利点もあります。
ただし、注意点もあります。
- 権利確定日に決められた株式を保有していることが条件
- 株主優待は配当金より先に廃止や改悪される場合が多い
- 優待の廃止や改悪によって株価が大きく下落する可能性が高い
このように株主優待にはメリットもデメリットもあります。
ご自分の投資スタンスと向き合って、優待投資にもチャレンジしてみてください。
ではでは